縮毛矯正をしたら１週間はシャンプーしてはいけないって、ほんと？？

こんにちは。
名古屋市中村区で美容室と整体院を経営しているオーナー兼美容師の
甲斐誠章です。

昔からサロンワーク中によく聞かれますね。

縮毛矯正（ストレートパーマ）をした日からしばらくは、結んではいけないとか家でシャンプーはしてはいけないとかしない方が良いとか。
皆さま一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

今回は、こんな素朴な疑問に『なぜそんなことが言われる様になったのか』と『現在ではどうなのか』の２点でお答えいたします。

確かに昔はダメだった。

なぜそんなことが言われる様になったのか。
確かに１４、５年ほど前までは、そんな話が美容院でも実際にされていたんです。

縮毛矯正をかけてから24時間は結んではいけないとか、シャンプーしてはいけないとか。
中には、１週間くらいシャンプーしてはいけないとか言っていた美容師もいたようです。

理由は、
縮毛矯正をかけた髪が、まだ完全にまっすぐに固定されていなく、シャンプーをすると矯正が緩んでしまったり、結ぶとその結び跡がついてそのまま固まってしまう恐れがあったからです。

縮毛矯正が完全に固まるのは２４～４８時間くらいは空気酸化させることが推奨されておりましたので、そのようにお伝えしている美容師が多かったのです。

ただ、美容院での短時間では完全に酸性側に落ち着けることは難しかったので、まだ完全に酸化されず不安定な状態の場合がほとんどでした。ですので、縮毛矯正をしてから24～48時間くらいは空気酸化させて髪の状態を落ち着かせたいので、なるべくそのまま真っすぐの状態で過ごしてね。ということでした。

「じゃあ、シャンプーはなんでダメなの？」と思われるかもしれませんが、当時（昔）はシャンプーといえばアルカリ性のものが多かったのです。今は、弱酸性のものが多いですね。
まだまだ酸化し切っていない状態の髪を、アルカリ性のシャンプーで洗ってしまうと…「ストレートが取れちゃう（ゆるくなる）。」と、こういう理屈だったのです。
ついでに言うと通常のパーマも同じ。

なので、「縮毛矯正かけたらシャンプーできない」は、正しいのですが長くても２日もあれば十分でしょう。

逆に『１週間はダメ』は、そこまでしなくても良いと思います。
１５年前でも少数派の意見だと思います。

実際はどうなのか。

時代は変わりまして、現在ではほとんどのシャンプーが弱酸性。パーマやカラーをした後用のシャンプーなども販売されていたりします。
こういったシャンプーは、髪をアルカリ性にすることはありませんので、縮毛矯正に対する影響は少ないでしょう。

また、現在では薬剤や処理剤も当時と比べてかなり進化していますので、縮毛矯正をかけたてでも割としっかり安定させることが可能になってきました。なので、しっかりと処理された髪であれば、当日にシャンプーしても緩んでしまうということはあまりないでしょう。

ただ、薬剤処理がしっかりとされていない場合や、アルカリ性のシャンプーを使っている場合などは、当然当時と同じ条件が当てはまりますので、当日のシャンプーは避けた方が無難でしょう。

縮毛矯正かけた後の注意点

矯正をかけた日の注意点としては、当日の夜にシャンプーをしても大丈夫ですが、なるべく早めにしっかりと乾かすことが大切です。濡れたり湿ったりしているまま寝てしまったりすると、その場合は、寝癖の跡などが緩く残ってしまう可能性があります。

また、かけた当日中は、なるべく長時間結んだり、ピンで止めたり、耳にかけたりなど、跡のつく行為は避けた方が無難でしょう。なるべくまっすぐのまま過ごしていただくことが理想的です。
『洗顔するためにちょっと5分くらい結ぶ』程度ならば大丈夫です。

次の日の朝からは、いつものように結んだりして生活していただいても大丈夫でしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

今回もご覧いただきありがとうございます。

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