秋は抜け毛が増える季節?美容師が教える秋の抜け毛対策3つ

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「最近、シャンプーをすると抜け毛が多い気がする」

「排水口に髪の毛がたくさん溜まっていて心配になる」

「このまま薄毛になってしまうのでは?」

甲斐
甲斐

こんにちは。名古屋市中村区で美容室を経営している、オーナー兼美容師の甲斐誠章です。

秋になると、抜け毛に関するご相談が増えてきます。

特に夏が終わって少し涼しくなってくると、「急に髪が抜けるようになった」と感じる方も多いと思います。

朝、枕元を見ると髪の毛が何本も落ちている。

シャンプーをすると、指に絡まる髪の毛がいつもより多い。

ドライヤーの後に床を見ると、抜け毛が目立つ。

普段ならあまり気にしないことでも、いつもより明らかに多いと「大丈夫かな」と不安になりますよね。

実は、秋は一年の中でも抜け毛が気になりやすい季節です。

髪の毛には「毛周期」という生え変わりのサイクルがあり、季節によってその割合が変化することが分かっています。研究では、夏に休止期に入る髪の割合が増え、その後、秋に抜け毛が目立ちやすくなる傾向が報告されています。

ですから、秋になって抜け毛が増えたからといって、すぐに「薄毛になった」と考える必要はありません。

ただし、だからといって何もしなくてよいということでもありません。

秋は、夏の間に頭皮へかかった負担を見直すのにちょうどよい時期です。

今回は、秋に抜け毛が増えやすい理由と、今から始めたい抜け毛対策を3つに絞ってお話しします。

なぜ秋は抜け毛が増えるの?

まず知っておきたいのが、髪の毛は一年中ずっと同じ状態ではないということです。

髪の毛には、成長している時期、成長が止まる時期、そして自然に抜けて次の髪にバトンタッチする時期があります。

これを「毛周期」といいます。

たとえば、植物の葉っぱをイメージしてみてください。

春から夏にかけて元気に葉を広げ、季節が進むと古い葉が落ちて、新しい葉へと入れ替わっていきます。

髪の毛も、それに少し似たところがあります。

日本皮膚科学会によると、髪の毛は一定のサイクルで生え変わっており、通常でも1日におよそ100本程度まで抜けるとされています。個人差や季節差もあります。

つまり、髪の毛が抜けること自体は悪いことではありません。

問題なのは、「以前と比べて明らかに抜け毛が増えているか」ということです。

そして秋に抜け毛が目立つ理由の一つが、夏から続いてきた毛周期の変化です。

さらに夏は、強い紫外線、汗、皮脂、暑さによる疲れなど、頭皮にとって負担が増えやすい季節です。

そのため、夏の終わりから秋にかけて、「抜け毛が増えた」と感じる方が多くなります。

だからこそ秋は、抜けてしまった髪だけを見るのではなく、これから生えてくる髪を育てるために頭皮環境を整える時期と考えてみてください。

では、具体的に何をすればよいのでしょうか?

秋の抜け毛対策は3つ

1.夏に溜まった汗や皮脂をきちんと落とす

秋の頭皮ケアで、まず見直してほしいのがシャンプーです。

夏の間は、汗をかく機会が増えます。

外に出ていなくても、寝ている間に汗をかいたり、冷房の効いた部屋と暑い屋外を行き来したりすることで、頭皮にも負担がかかります。

さらに、汗をかくと皮脂も気になります。

「毎日シャンプーしているから大丈夫」

そう思う方も多いと思います。

もちろん毎日のシャンプーは大切です。

ただ、夏の間に汗や皮脂、スタイリング剤などが多く付着していた場合、いつもの1回のシャンプーでは、十分に落としきれていないことがあります。

そこでおすすめしたいのが、シャンプーの2度洗いです。

ここで大切なのは、力を入れて2回ゴシゴシ洗うことではありません。

1回目は、髪や頭皮についた汗や皮脂、スタイリング剤などを落として、シャンプーが泡立ちやすい状態を作ります。

そして2回目に、頭皮を中心に丁寧に洗います。

イメージとしては、食器についた油汚れを一度で全部落とそうとするより、最初に大まかな汚れを落としてから、もう一度きれいに洗うようなものです。

ただし、2度洗いは誰にでも毎日必要というわけではありません。

頭皮が乾燥しやすい方や、洗った後につっぱりを感じる方が毎日2度洗いをすると、洗いすぎになる可能性があります。

大切なのは、自分の頭皮の状態に合わせることです。

また、シャンプーでは「髪」よりも「頭皮」を洗うことを意識してみてください。

爪を立てるのではなく、指の腹を使ってやさしく洗います。

そして、すすぎもしっかり行います。

シャンプー剤が残っていると、頭皮の違和感につながることがあります。

日本皮膚科学会でも、頭皮が乾燥しすぎたり、逆に油っぽくなったりしないよう、自分に合ったシャンプーやコンディショナーを使用し、適切な頻度で洗髪することが大切とされています。

「抜け毛が増えたから、もっと強く洗おう」

ではなく、

「頭皮を清潔に保ちながら、必要なうるおいは残す」

という考え方が大切です。

2.頭皮をケアして、これから生えてくる髪を育てる

秋の抜け毛が気になったとき、どうしても「抜けないようにする」ことばかり考えてしまいます。

しかし、髪の毛はすでに役目を終えて自然に抜けることもあります。

だからこそ、抜ける髪だけを気にするのではなく、これから生えてくる髪のために頭皮を整えることも大切です。

そこで、頭皮ケアの一つとして取り入れやすいのが育毛剤です。

育毛剤は、頭皮を清潔に保ったうえで、毎日の頭皮ケアとして使用する方法があります。

お風呂上がりなど、頭皮を清潔にした状態で使用することで、日々のケアを習慣にしやすくなります。

ただし、ここで一つ知っておいていただきたいことがあります。

「育毛剤」と「発毛剤」は同じものではありません。

発毛剤には、医薬品として認められている成分が使われています。

その代表的な成分がミノキシジルです。

ミノキシジルは、壮年性脱毛症に対して発毛効果が認められている成分で、日本国内でも一般用医薬品の発毛剤として販売されています。

特に、最近になって、

「髪の毛が細くなってきた」

「分け目が以前より目立つ」

「トップのボリュームが出にくくなった」

「抜け毛だけでなく、髪そのものが細くなった気がする」

という変化がある場合は、単なる秋の季節性の抜け毛だけではなく、壮年性脱毛症などが関係している可能性もあります。

ミノキシジルを使用する場合に注意したいのが、男性用と女性用では国内で承認されている濃度が違うことです。

日本国内では、男性向けのミノキシジル外用発毛剤には5%製剤があります。

一方、女性向けに国内で承認されているミノキシジル外用発毛剤は1%製剤です。

女性が男性用の5%製剤を自己判断で使用するのではなく、女性用として承認された製品を選ぶことが大切です。

また、ミノキシジルは「秋の抜け毛なら誰でも使えばよい」というものではありません。

原因の分からない脱毛や、急に大量に抜ける、円形・斑状に抜けるといった場合は、壮年性脱毛症とは別の原因が隠れている可能性があります。

そのような場合は、自己判断で発毛剤を使い続けるのではなく、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

また、ミノキシジルの効果はすぐに出るものではありません。

女性用1%製剤では、臨床試験で6か月使用後に効果が確認されています。毎日の継続が前提となるため、「使い始めて数週間で変化がないからやめる」という考え方ではなく、正しい使用方法を守ることが大切です。

美容師ができるのは、頭皮や髪の状態を見ながら、日々のシャンプーや頭皮ケアについてアドバイスすることです。

医薬品が必要かどうかを診断することではありません。

だからこそ、「抜け毛が気になるけれど、何から始めればいいか分からない」という方は、まず美容師に相談してみるのもよいと思います。

3.髪を育てるために、食事からも身体を整える

最後に意識したいのが、毎日の食事です。

髪の毛も身体の一部です。

どれだけ頭皮を丁寧にケアしていても、身体に必要な栄養が不足していれば、健康な髪を育てるための土台が整いません。

「髪に良い食べ物」と聞くと、何か特別な食品を思い浮かべるかもしれません。

でも、実際には毎日の食事をバランスよくすることが基本です。

特におすすめしたいのが、魚、大豆製品、卵、肉などのたんぱく質を含む食品です。

髪の主成分は「ケラチン」というたんぱく質なので、まずは材料となるたんぱく質をきちんと摂ることが大切です。

そして、今回もう一つ意識していただきたいのが、血流をサポートする食生活です。

よく「血液をサラサラにする食べ物」と言いますが、食べ物だけで血液が文字通りサラサラになる、という意味ではありません。

健康な血管や血液の状態を保つための食生活を意識する、というくらいに考えてください。

おすすめしたい食品の代表が、青魚です。

サバ、イワシ、サンマ、アジなどには、EPAやDHAといったn-3系脂肪酸が含まれています。

厚生労働省の情報でも、EPAやDHAなどのn-3系脂肪酸は魚介類に多く含まれ、健康維持に重要な栄養素とされています。

また、農林水産省も、青魚などに含まれるEPAやDHAについて、血小板の働きや血中脂質などとの関係が報告されていることを紹介しています。

例えば、

・サバ
・イワシ
・サンマ
・アジ
・ブリ

などです。

魚が苦手な方なら、サバ缶やイワシ缶などを利用するのもよいと思います。

そして魚だけではなく、野菜や果物も忘れてはいけません。

緑黄色野菜にはビタミン類などが含まれ、野菜や果物には食物繊維やポリフェノール、カロテノイドなど、健康維持に関係するさまざまな成分が含まれています。

また、大豆製品、ナッツ類、海藻類なども、普段の食事に取り入れやすい食品です。

「これを食べれば抜け毛が止まる」という魔法のような食べ物はありません。

髪のことを考えるなら、一つの食品だけに頼るのではなく、

魚+野菜+たんぱく質

というように、いろいろな食品を組み合わせることが大切です。

たとえば、サバの味噌煮に野菜のお味噌汁、ご飯、豆腐など。

特別な料理を毎日作る必要はありません。

いつもの食事を少しだけ見直す。

その積み重ねが、身体全体の健康を支えることにつながります。

秋の抜け毛は「今からのケア」が大切です

秋になると抜け毛が増えるため、「このまま髪が減ってしまうのでは」と不安になる方もいると思います。

でも、まず覚えておいていただきたいのは、秋に抜け毛が増えること自体は珍しいことではないということです。

髪には生え変わりのサイクルがあり、季節による変化もあります。

だからといって、抜け毛をそのまま放っておけばいいというわけでもありません。

今回お伝えしたいポイントは3つです。

1.夏に溜まった汗や皮脂をきちんと落とす

必要に応じてシャンプーを2度洗いし、頭皮を清潔に保ちます。

2.頭皮をケアして、これから生えてくる髪を育てる

育毛剤などを日々の頭皮ケアとして取り入れる方法があります。

髪が細くなった、分け目が目立つなどの変化がある場合は、ミノキシジルなどの発毛剤について医師や薬剤師に相談することも選択肢です。

3.毎日の食事を見直す

魚、肉、卵、大豆製品などのたんぱく質を取り、青魚に含まれるEPA・DHAなども上手に取り入れます。

特別なことを一気に始める必要はありません。

シャンプーを少し丁寧にする。

食事に魚を一品増やしてみる。

お風呂上がりの頭皮ケアを習慣にする。

こうした小さなことから始めてみてください。

抜け毛が気になったら、美容師に相談してみませんか?

抜け毛の悩みは、なかなか人には相談しにくいものです。

「美容師さんに聞いてもいいのかな?」

と思う方もいるかもしれません。

でも、髪の変化は毎日の生活の中で気づきやすいものです。

いつも担当している美容師だからこそ、

「以前より髪が細くなった」

「トップのボリュームが減った」

「頭皮がベタつきやすくなった」

「最近、抜け毛が増えた気がする」

といった小さな変化について、一緒に考えることができます。

エヌドファイブでは、髪だけを見るのではなく、普段のシャンプーやヘアケアについてもお話を伺いながら、お客様に合ったケア方法をご提案しています。

秋の抜け毛は、髪の変化に気づく良いタイミングでもあります。

「もう少し様子を見よう」とそのままにするのではなく、気になったときに一度相談してみてください。

髪は、今日ケアしたから明日すぐに変わるものではありません。

だからこそ、気になった今から少しずつ始めることが大切だと思います。

秋から冬、そしてその先も、元気な髪を育てていくために。

まずは今の頭皮と髪の状態を、一緒に確認してみませんか?

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