美容師がカウンセリング時に使う「ヘアカラー」の意味とは？ - 綺麗な"素髪"になる！３０歳からのヘアケア参考書

美容院でのカウンセリング時。

美「最近、ヘアカラーとかはしましたか？」

お客「んー、してないです。（ブリーチと黒染めしたけどカラーじゃないっしょ。）」

美「そ、そうですか。（おかしいな？絶対何かしている様に見えるのだけど…）」

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こんにちは。

名古屋市中村区で美容室を２店舗経営しているオーナー兼美容師の
甲斐誠章です。

美容院での髪型などを決めるカウンセリング時に、特に初めていく美容院の場合だと、担当美容師から最近何かカラーとかやりましたか？など聞かれたことがある方も多いと思います。

お客様の考えるヘアカラーと美容師の考えるヘアカラーには認識のずれがあることもありますので、今回は美容師の考えるヘアカラーは何を指すのかをお伝えします。

美容師の言うヘアカラーとは。

基本的には、髪の色を変化させる行為全てを指します。

色を変化させると言いましたが、
そこには通常の美容院でするヘアカラーや白髪染めなど以外にも

○ブリーチを使って金髪にする
○黒染めをする
○シャンプーやトリートメントで髪に色をつける
○ヘナ（植物の粉）で染める
○ヘアマニキュアをする。

など、

これらの行為も含まれます。

「当たり前じゃん。」と思った方から、「え、あれもヘアカラーなの？」と思った方まで様々だと思います。

実際、冒頭のやりとりは他の美容師さんのインスタ動画投稿の内容でしたが、コメント欄には「え、黒染めもヘアカラーなの？」や「カラーって赤とか青とかの色入れることじゃないの？」や「ブリーチしたかって聞いてくれんとわからんやん。」などのようなコメントが溢れておりました。

それを見て、（ああ、ここまで認識に違いがあるのだな…）と感じました。
当然、美容師側の聞き方にも工夫が必要なのは間違い無いでしょう。
言われた意味がわからなければ、答えようが無いのも仕方がありません。

ただ、初めて行く美容院などで失敗しないようにするためには、お互いの情報共有も大切になりますので、美容師が何を聞いているのかを知っておいても損はないと思います。

美容師が確認したいこと。

「ヘアカラーしましたか？」等の質問で知りたいことは髪の状態です。

いくつか例を挙げてみましょう。

○黒染めをしている
→黒染めをしている部分は、通常のヘアカラーでは明るくなりません。普通の黒髪と思ってヘアカラーをしてしまうと、黒染めをした部分としていない部分で色むらになります。

○カラーシャンプーやトリートメントカラー
→これも製品によってはヘアカラーの色味が入らなかったり、明るくならなかったりして、色むらになってしまいます。

○ブリーチ（金髪）からの黒染め
→黒の色素が濃く残っている場合、ブリーチで傷んでいるのか、髪の癖などの質感なのか分かりにくい場合があります。この髪でパーマなどをオーダーされた場合、健康な地毛の黒髪と思って強めの薬剤を使ってしまった場合、パーマがかからないどころかものすごくダメージが出て、切るしかなくなってしまうことにもなりかねません。

これらの情報を美容師が正確に把握できれば、最悪な失敗のケースはある程度防ぐことができます。

他の言い方としては、美容師が使う「最近〜」の言葉もまた独特で、日常生活における「最近」とは違い、美容師がカウンセリングで使う最近とは、
直近３～４回くらいの美容院や自宅で行った薬剤を使う施術のことを指す場合が多いですので、こちらも注意が必要です。　ぜひ、参考にしてくださいませ。