ヘッドスパの種類で効果の出にくいものとは？

今回は、よく見るタイプのヘッドスパについて有効かどうかを解説いたしますね。 ヘッドスパと一口に言っても目的はさまざまですが、 今回は毛穴の汚れを取るということに主眼を置いて 効果の有無をお伝えしたいと思います。 そもそも、『油汚れ』というのは どのような条件で落とすことが出来るのでしょうか？ キーワードは、『アルカリ性』。 油脂の成分の脂肪酸は、アルカリ性の条件で乳化されて溶けるという性質があります。 乳化されると油分は水となじみやすくなり、洗い流しやすくなります。アルカリはタンパク質を溶かす働きもありますので、 脂肪酸やタンパク質や油脂が混ざり合ったような皮脂や垢の汚れも洗い流しやすくなります。 ですので、洗剤や石鹸などは強力なものほど、強いアルカリ性を示します。 これを踏まえて巷のヘッドスパを見てみます。   炭酸ヘッドスパ まず、1つ目は数年前からよく目にするようになった『炭酸ヘッドスパ』。 主な謳い文句は 『炭酸の細かな気泡が汚れの隙間に入り込み 汚れを浮き上がらせてすっきり落とします! 炭酸効果で血行促進も促進。炭酸でヘッドスパをした後の水を見ると、こんなに白い脂汚れが浮き上がっていてすごい！』という内容のもの。 ですが、よく考えてみてください。 二酸化炭素が溶け込んだ水溶液である炭酸水は、『酸性』です。炭酸水はH₂CO₃→２H⁺＋CO₃²⁻で水素イオンがあるため酸性でｐｈは４．６です。 二酸化炭素は中性で水に溶かす（水溶液）になると、炭酸水となり、酸性となります。 そうです。『酸性』なんですよ。 脂汚れが落ちるわけがないんです。 炭酸飲料を飲み干した後のグラスを見て脂汚れが落ちてピカピカ！ なんてことはないと思います。 ヘッドスパして浮き上がった白い脂汚れは、シャワーのお湯で温まって流れた脂汚れが炭酸で酸化されて固まっただけです。 油は、冷えると白く固まりますね。アレと同じ現象です。 つまり、炭酸でヘッドスパするのとお湯で洗い流すのと効果はさほど変わらないということです。 「炭酸濃度が濃いから」とかも関係ないです。 酸性の気泡程度で汚れは落ちません。 脂汚れが落ちるのは、アルカリ性。 ここが、大切です。   オイルヘッドスパ 2番目は、オイルによるオイルヘッドスパ。これも、 『マッサージがメインで気持ちよくなるのが目的』 というのならわからなくもないです。ですが、油で脂は落とせません。「今日は、揚げ物をしてお皿がベタベタだから、オリーブオイルで洗おうかしら」とはなりませんね。なのに、なぜヘッドスパでは油で脂を落とせることになっているのでしょうか。 確かに、女性の場合メイクを落とす時は 『クレンジングオイル』を使う場合がありますね。 しかし、クレンジングオイルで落としているのは 油になじみやすいコスメの成分 (アイシャドーやファンデーションなど) なのであってそれで油汚れが落ちているわけではありませんね。 その後、しっかり洗顔しますでしょ？ 仮に、オイルが毛穴の脂汚れをなじませて毛穴から出したとしましょう。 ですが、なじませたオイルは毛穴に残りますよね。結局それが再び酸化して固まりますのであまり効果的とは言えません。マッサージで血行は良くなるかもしれませんが、脂汚れとは無関係ですね。 『オイルでマッサージはできても、脂汚れは落とせない』ことも覚えておいてください。 きちんとしたスパで夏の汚れを落とすことが大切です。

３番目はあまり見かけませんが、シャンプーだけでするヘッドスパ。 そもそも、皆様の感覚としては 『シャンプーで落とせない毛穴の汚れをヘッドスパで綺麗にする』 イメージではありませんか？？ なのに、シャンプーのみでって… なんで？ってなりますね。 仮に強力なアルカリ性のシャンプーで ヘッドスパをしたとしましょう。終わった後は、髪がキッシキシのバッサバサになりますし、 頭皮にも刺激が強くて乾燥もしますしやばそうですね。 汚れが落ちても、これでは嫌ですね(T ^ T) かといって やさしいシャンプー剤を使えば、いつもと一緒。 これでは意味がありませんね(ー ー;) ちなみに、スースーするシャンプー剤も すっきりした気分になって良いですけど、 汚れ落ちとは無関係です。  

いかがでしたか？ 炭酸スパと、オイルスパは驚かれたのではないでしょうか^ – ^ 育毛を目的としたヘッドスパの場合は、 いかに毛穴の汚れを取り去るかが 最も重要なポイントになります。 エヌドファイブでは、 髪やお肌に優しい天然由来のアルカリ性のクレンジングローションとジェルを使い毛穴の汚れを効率よく落とすヘッドスパを採用しております。