シャンプーを選ぶときに忘れがちな大切なこと。

こんにちは。

名古屋市中村区で美容室を２店舗経営している
オーナー件スタイリスト　甲斐誠章です。

今回はシャンプーの選び方のご紹介です。
内容成分等の細かい話は今回は置いておいて、
皆さん意外に気にしていないシャンプーのタイプ別による選び方の説明です。

シャンプーにはいろいろな成分等が入っておりますが、目的の仕上がりによって、内容成分は異なっております。
要は、目的別に分かれております。

わかりやすく言いますと、
例えばダメージヘア用とか、カラーヘア用とか、ボリュームアップ用とか、ふけ、かゆみ用とか、シャンプーのボトルに必ず書いてある表示です。

これらのタイプをけっこう無視して…というか、あまり気にせずシャンプーを選んでいる方が意外に多いのです。

ご家族内での例を挙げますと、
○カラーやパーマをしていない小中学生のお子様
○ツンツンショートの運動部の高校生の息子
○ダメージばりばりのロングヘアの女子大生の娘
○頭皮の脂や抜け毛の気になるお父さん
○最近ボリュームが無くなってきたのが気になるお母さん
全員が同じシャンプーというのは、
あり得ないんです。

例えばよくあるパターンに、
お母さんがテレビＣＭで見て気になり買ってきた、ダメージヘア用シャンプー（ラッ○スやツ○キなど）をご家族全員で使うというパターン。
これ、一番良くないです。
なぜか。

一般的なダメージヘア用のシャンプーには、乾燥してしまった髪に保湿効果を与えるようにするため、油分やコーティング剤等がどっさり入っています。最近の製品には特にたくさん入っているものが多いです。
となると、このタイプの製品をカラーやパーマなどをしてなく特にダメージのひどくない髪などに使った場合、
油分やコーティング剤が髪の中に入るというよりは、表面付近のみに付着してしまいますので、髪の仕上がりがベタベタになり、ふけやかゆみの原因になったりします。特に小学生〜高校生によく見られる状態です。
抜け毛の気になってきたお父さんに使うと、コーティング剤や油分が毛穴に詰まり、より抜け毛を促進する可能性があります。育毛剤も毛穴に入りにくい状態になってしまうので、効果半減です。
年齢とともにボリュームの出にくくなってきたお母さんは、油分やコーティング剤でしっとりしすぎて重くなり、よけいにボリュームダウンします。

このように、用途の合わないものを使うと余計に悲惨な結果になってしまうのですね。
おなかが痛いのに、頭痛薬を飲むようなものです。
ですから、ご家庭には最低２種類ほどはシャンプー剤を置いておき、使い分けるのが良いです。

「…ま、洗えりゃ何でもいいか。」と、髪や頭皮の状態などが気にならなければ、別にＯＫです。
一応シャンプーですから「汚れ」は落ちますし。

一人暮らしの方は、現在のご自分の求める仕上がりに応じて、選びましょう。
ご家族のいらっしゃる方は、せめて、男性用のものと女性用のものくらいは分けたほうが良いです。

テレビＣＭでよく流れているものは、あくまで、ダメージヘアの人用のものであると認識しましょう。そういうニーズが多いのでよく流れているだけです。「ＣＭでよく見るから。」だから、どなたにも良いものなんだというわけではないのです。

シャンプーもスタイリングの一部の工程と思って、ご自分の状態にあったものを選ぶようにしましょう。