髪が傷んでいてもトリートメントすれば大丈夫？？｜名古屋市中村区平日深夜営業美容院Ｎ°５＆アネロ

皆様は、美容院に来てヘアスタイルをオーダーすれば
だいたいどんな施術でもなんとかなる…
とお考えではありませんか？？

こんにちは。
名古屋市中村区で深夜営業美容院を２店舗経営している
オーナースタイリストの甲斐　誠章です。

美容院にきて、取り敢えずオーダーし
ヘアカラーを塗れば、だいたい希望の色に染まるはずだし、
パーマをかければ、だいたい希望のカールが出るはず。
そのように考えている方が多いと思います。

ですが、思ったよりも色の入り方が悪かったなとか
色落ちが早すぎるんじゃないかとか
パーマのカールが出なかったなとか
感じることも今まであったと思います。

■あなたの髪が思った通りのデザインにならなかった訳とは。

ヘアカラーやパーマなどは
髪の状態によってはできない場合もあるんです。

髪の状態とは、ダメージの度合いのことです。
毛髪は損傷が激しくなるにつれて、
薬剤を使うような施術のできる幅が狭まっていきます。

仮に、
生えてきた直後の健康的な髪を１００％の状態として
（これを髪体力と呼んでみましょう。）

ここから、
カラーやパーマなどの負担をかけていくごとに、−１０点、ー２０点と髪体力が減っていくと考えてください。
これが０点に近くなる程、髪にできることは少なくなっていきます。

カラーやパーマ以外にも毎日のドライヤー、アイロン、紫外線など様々な要因で髪の体力は減っていきます。

パーマをかけるとしましょう。
髪体力が１００％ならば、
髪質にもよりますが
ある程度の希望したカールを出しやすい状態にあります。
ですが、
ブリーチをして金髪くらいまでいったような髪だと、髪体力がかなり減っている状態になりますので、すでに髪がカールを形成できるほどの強度を保てておりません。

ここに、
さらにパーマをかけるための薬剤を使い髪体力を削ってカールを形成しようとしても、思っているカールなど出るわけがないのです。
髪自体がもはやそういう状態じゃあない訳です。

髪体力の残り具合と、デザインのし易さは比例するのです。

■じゃあ、トリートメントでしょ？？

ここで重要なポイントは、
一度減った髪体力は２度と元に戻らないということなんです。
減っていくだけ。
つまり、
傷んだら、修復しないということなのですね。

よく勘違いされるのが、
−５０点くらいに傷んだ髪にトリートメントをすると、−２０点くらいに回復するんでしょ？
このように考えていらっしゃるお客様が大変多いのです。

大切なことなので、もう一度。
傷んだ髪は、修復することはありません。

テレビCMで見た、
なんとか成分や新処方の〇〇入りトリートメント等を
毎日髪につけまくっても、髪が元に戻ることは絶対にありません。

それは、美容院で扱うプロ用の高級トリートメントでも同じ。

ですので、美容院での施術も、
毎日のケアも今現在の髪の状態をなるべく保つような
傷ませないことがとても大切なのです。

当店で電子トリートメントを使い、
カラーやパーマの時に保護しながら施術しているのも、
他店のトリートメントの言うような
ダメージヘアを修復する効果を狙っているのではなく、
施術時の薬剤による髪の負担をなるべく軽減して、
少しでも髪の体力が減らない様にすることが目的なのです。
（ダメージゼロにはなりません。）