パーマやカラーをした日にシャンプーをしてはダメなのか？

「今日ってカラーしたから、夜に家でシャンプーしちゃダメですか？？」

「パーマかけた日だと、家でシャンプーするとパーマ取れちゃいますか？」

こんにちは。

名古屋市中村区で美容室を２店舗経営しているオーナー兼美容師の
甲斐誠章です。

昔からサロンワーク中によく聞かれますね。
カラーやパーマをした日は、家でシャンプーはしてはいけないとかしない方が良いとか。
皆さま一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

結論から言ってしまいますと、
「ほとんどの場合で、シャンプーしても大丈夫」です。

今回は、こんな素朴な疑問に『なぜそんなことが言われる様になったのか』と『現在ではどうなのか』の２点でお答えいたします。

確かに昔はダメだった。

なぜそんなことが言われる様になったのか。
確かに20年ほど前までは、そんな話が美容院でも実際にされていたんです。
この時期はこの「シャンプーしてはいけない」が正しかったのです。

理由は薬剤の性質によるのですが、
髪は弱酸性の状態で安定しています。これは、よく聞きますね。
ここに、例えばパーマをかけようとすると、アルカリ性の薬（１剤）で髪を柔らかくしたりキューティクルを開いたりして薬剤が効きやすい状態にします。
その後、酸性の薬剤（２剤）をつけて髪を弱酸性の状態まで戻してカールをキープさせて完成、の流れが一般的です。
ただ、美容院での短時間では完全に酸性側に落ち着けることは難しかったので、まだ完全に酸化されず不安定な状態の場合がほとんどでした。ですので、パーマをしてから24時間くらい空気酸化させて髪の状態を落ち着かせたいので、なるべくそのままで過ごしてね。ということでした。

「え、シャンプー関係ないじゃん。」と思われるかもしれませんが、当時（昔）はシャンプーといえばアルカリ性のものが多かったのです。今は、弱酸性のものが多いですね。

まだまだ酸化し切っていない状態の髪を、アルカリ性のシャンプーで洗ってしまうと…「パーマ取れちゃう（ゆるくなる）じゃうじゃん。」

と、こういう理屈だったのです。
縮毛矯正（ストレートパーマ）も同じ。
へカラーに関しても大体似たような理屈（ヘアカラーが落ちる）と考えていただいて良いでしょう。

なので、「パーマの日にシャンプーはダメ」は、正しいといえば正しいのです。
ただし、それは昔の話。